新しい商取引
新しい商取引の指針となる考え方は、市場に参加するすべての人々、すなわち、生産者、販売者、中間業者、および、消費者全員が享受できる価値をつくりだすことにあります。消費者や企業もまた、自分たちの資源を節約し、少ない資源でより多くのことを成し遂げられるようになることを目指しています。新しい形の商取引が台頭しはじめるとともに、これまで未開発だった分野におけるビジネス機会が追及され、モバイル通信が提供する動きやすさ(モビリティ)やミクロサイズで行える相互作用機能を利用して、多くのビジネス機会が創出されるようになっています。市場や、取引の規模、アクセス方法などを見直すことが重要なのです。
微視的(ミクロ的)な物の見方が台頭しつつある中、消費者は必要な部分がほんの一部しか含まれていないパッケージ商品を、もはや買おうとはしません。銀行や金融機関は、ミクロ的なパーソナライゼーションの実現に目を向けはじめました。
世界的調査会社によると、2013年には世界の約70%の人々が、携帯電話を所有するようになるそうです。全世界レベルで移動性(モビリティ)が提供されはじめると、新しいビジネスの動きが活発化しました。テクノロジー、デバイス、ポリシーを組み合わせることで、資本から流通チャネルまで、あらゆるものの移動性が向上されるようになりました。企業の生産性や効率、顧客側の利用性が大幅に向上されただけでなく、移動性は、情報の出入口としても機能するようになり、大きな可能性を秘めています。
このような移動性への転換が、産業界の下地を作っています。商取引における網羅性とは、顧客層の全体を商取引に関与させることではなく、これまで触れることのできなかった市場分野、サプライチェーンの実現や金融上の透明性を必要としている様々な市場分野にまで網羅することなのです。
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